お金持ちになるためには、何をしたらいいのでしょう?もちろんお金をたくさん稼ぎたい。でもチャンスはないし、今できることは限られる。どう考えても、何を今やったからといって億万長者になれるとは思えない。
そんな時には何をしたらいいのか?これに対する答えは実はあるのです。それは難しくもないし、一般的な大変な思いはありません。努力は多少必要かもしれません。しかし苦労は必要ないでしょう。
当ブログでは、普段はブログを始めたことで毎月数千万円の収入を生み出すようになった、インターネット起業家たちの特集をしています。今回は番外編として、日本を代表するお金持ちの一人、笹川良一氏についてのエピソードを交えて、この考え方を紹介しましょう。
お金持ちになるまでの3つのステップ
お金持ちになる3つのステップは、一般的な苦労や、とてつもないアイデアとは無縁です。今いる場所で、今すぐ始めることができます。その例として、今回は日本有数のお金持ちだった、笹川氏のエピソードを紹介します。
笹川と聞いても誰のことか分からないかもしれません。笹川氏は日本のボートレース、競艇を一手に運営してきた人物です。日本中の競艇の収益が笹川氏の事業に入ってくるのです。莫大な資産を築きました。
笹川氏の莫大な資産は日本財団などの財団に寄付され、今ではアジア最大の慈善基金として、世界の平和に貢献しています。そのような笹川氏がお金持ちなるまでの過程から、3つのステップを辿ってみましょう。
逆境はない。チャンスだけがある
笹川氏は戦前より活躍していました。1925年には初当選して、村会の議員となり政治活動を始めました。芸能事務所を運営し、株式投資を得意としていた笹川氏は、すでにまとまった資金を手に入れていました。
飛行機乗りに憧れていた同氏は、私財で購入した飛行機を軍に寄付するなどして、軍部との繋がりも築きました。
戦後になると、A級戦犯容疑をかけられて巣鴨プリズンに投獄されます。しかし同氏はのちに、ここで多くを学んだ「人生最高の大学」と語っています。
当時の巣鴨プリズンには、戦時中の日本の政府中枢にいた人物が揃っていました。ここで同氏は幅広くネットワークを築きました。
通常なら最大のピンチであり、苦難の時代であるべき時を、同氏は最大の機会と捉えたのでした。
モーターボートとの出会いは偶然
日本に競艇をもたらした人物といえば、さぞかしボートへの造詣があるのかと思いましたが、実は巣鴨プリズンで、占領軍が持っていたアメリカの雑誌「ライフ」に掲載されたボートの写真を目にしたからだそうです。
雑誌などをみて何か惹かれることはよくあることです。ですが、私たちは少し経つとそれを忘れてしまいがちです。
ちょっと興味があるだけで、そんなことは忘れて、仕事に戻ろう、勉強に戻ろうとなってしまうわけです。
しかし考えてみてください。当時は戦後の大変な時です。なのにアメリカの雑誌に掲載されたかっこいいボートの写真をみて、同氏は何を思ったのでしょうか?
巣鴨プリズンを出所してわずか2ヶ月後、笹川氏はモーターボート競争法の整備に向けて奔走し出します。
政府の要人にはプリズンでコネクションがありました。そして、偶然かっこいいボートの写真も見つけました。それならばと、政府要人の説得に回ったのです。
諦めないことを努力する
モーターボード法は成立し、同氏が動き出してからわずか数年間で日本にボートレースが始まることになりました。
しかし当時は戦後の50年代、余暇が十分にあるわけでもなく、またモーターボートレースなど誰も見たことも、聞いたこともない時代です。
もし現在ならば、競艇を独占していたら大金持ちになれるのは当然でしたが、当時のモーターボートレースは実は大赤字でした。
50年代半ばになると、あまりに赤字が続くボートレースの廃止に向けて国が動き出します。しかし、同氏は諦めませんでした。
私財を投じて、赤字を補填し、やがて社会に貢献するようになると1960年頃になるまで事業を私財でサポートしてきたのです。
もちろん偶然見つけたボートの写真を元に、いいぞと思い、プリズンの人脈で法律を成立させたからといって、すぐにうまくいくとは限りません。
同氏は開始するまでは早かったのですが、一方で一度始めたからには簡単には諦めませんでした。
ついに60年代にはボートレースが収益を生み出します。その後、後の日本財団となる日本船舶振興会を設立し、ボートレースの収益金を元に笹川氏はアジア屈指の慈善団体を生み出すに至ったのでした。
まとめ
3つのステップを振り返ってみましょう。
1つ目はチャンスはここにあるということです。今は状況が悪い、今は状況が良いということはなく、どんなものにも全てのチャンスが眠っているのです。
2つ目のステップは偶然です。ふとした興味、これがいいかもしれないと、あなたが思ったならば、それがチャンスなのです。アメリカの雑誌を見て、かっこいいボートの写真があることが、アジア最大の慈善基金の設立に繋がることだってあるのです。自分は何をやったらいいか分からないなどと言わないで、ちょっとした興味があればそれで十分です。
3つ目のステップは、諦めないことです。そもそもステップ2では、うまくいきそうだから実行したのではなく、興味があったから実行したのです。最初から上手くいかないのは、当然とも言えます。興味で始めたのですから、続けることに意味があります。
これらの3つのステップを実行することで、きっとお金持ちになります。成功できるでしょう。特に大それたアイデア、才能、コネクションがなくても、そういったものは自然と集まってくるのです。
もしも、あなたがブログに興味があるならば、それがあなたのステップ2かもしれません。それほど強い思い入れがなくてもいいのです。ちょっと興味があればいいのです。
あなたのステップ1はすでに完了しているかもしれません。今何か困っていること、あるいはチャンスがあったら、それをブログの題材にしてもいいかもしれません。そして、気楽に始めたら、気長に続けることです。そうすれば、必ず何らかの成功が向こうからやってくるでしょう。
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